お金は貯めるものではなく、回すもの
お金は"万が一"に備え、貯めるという事が多いでしょう。
それは、日本人の保険加入率の高さにも現れています。
ただし、使用目的が無く、ただ節約のみでお金を貯め続けていては、消費が滞り、生産力及び生産量が減少低下し、経済的に打撃を受けます。
つまり、貯めるなら使用目的を持ち、きちんと消費や投資を行う事で、会社の売り上げが伸び、それが労働者の給料の引き上げにも繋がります。
支出したお金が、また収入として戻ってくるお金の循環こそが大切なのです。
現在では、純資産(内部留保)が増大している企業が増加しているため、まずそれを従業員の賃金の引き上げや、ボーナスの増加に費やす事が必要であり、設備投資はその後に行うべきだと考えています。
また、あらゆる保険や年金をスリム化し、国による保障を厚くする事で、国民の"万が一"のために備えようとする貯蓄を極力抑え、多くを需要に回せたら、今よりもGDPは増大し、景気も良くなります。
景気を良くするには、政府が国債を大量発行し、中小企業への公的投資や、国による年金や保険の手厚い保障を行い、日銀による国債の大量買い取りを行えば、お金(日本円)の流動が活発化し、経済活動も活発化します。
お金は貯め込むものではなく、回すものであり、そのようにお金を回せる状況を作り出すには、国債の大量発行等による政府の財政出動が必要なのです。